屏風制作現場より

建築

淡路島の友人が営む宿があります。(このお宿のこと書くと長ーくながくなるのでまた今度)
作家さんに描いてもらった絵がはいった襖が随分と古くなったので、屏風にリメイクするそう。
そんなことができる職人さんはもう少なく。作家さんのご紹介で名古屋まで襖絵を届けに、そして打ち合わせに行くのに同行させてもらいました。

今、選ばれにくくなった襖や屏風。
今回制作してくださるのは、主は掛け軸屋さん。
屏風制作の現場や工程を見聞きするのは初めて。

屏風は地は木枠で作ります。そのあとは紙を何枚も重ねていき、紙の目の方向も変えて強度を上げていきます。屏風の折れ目は蝶番などの金具は使わずこれも紙。紙を重ねるので軽く、持ち運びもしやすいのがメリットです。特有の風情があるのはもちろんのこと。

紙を貼って、乾かして、貼って、乾かして。
手作業と自然乾燥を繰り返すので今回の屏風も一年ほどかかるそう。
その手間隙を経て作るもの、どんなになるだろうなあ。
最近待つことが少なくなったけど、待つ時間が何をもたらすのかな。
この一年がたのしみ!!!

面白かったのは、江戸時代の頃いちばん上質の紙はお金を貸す台帳である借用書。
今もその名残で借用書の模様が印刷された紙を下地に使っているそう。
繋ぎ目もわざと昔のように、少し不細工につがれています。
昔からの手仕事の名残を見つけると愛しい気分になります。
歴史のなかの人たちはもはや書物のようだけど、ふと人の体温を感じるからかな。

今日もまとまらない締めでした。
制作の工場は整然とうつくしかtたです。

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