石積みの壁

デザイン

淡路島で石積みの美しい壁が見られる場所はここ、洲本城跡だと思う。

石垣は雨水などの水を溜め込まず流しながら、強度が非常に高い。いつかコンクリートの擁壁より、城の石垣のほうが強いと聞いたことがある。現代は石を積む職人さんがほんとに少ないが。

壮大な総石垣、大石段、全国で数例しかない登り石垣などがあります。その他、天守台には1928年に鉄筋コンクリートで建設された日本最古となる模擬天守閣があります。
洲本市街のみならず大阪湾を一望できる、まさに南海の要塞と呼ぶに相応しい堅城です。

洲本市ホームページ

雨を流すところや垂直に立つ石の間隔の緩急、階段の勾配、木が育つ部分。水と力の抜け道が見えてくる壁。技術と権力と歴史と。今それがここに在るのがまた面白い。

ちなみに国内で5ヶ所あるという登り石垣。その一ヶ所が私の地元である滋賀の彦根城。ひこにゃんがいるところです。彦根城の周辺の土地を想定して、大学の卒業設計したのも懐かしい。好きなもの・惹かれるものが時間を超えてつながる時、嬉しい驚きがあります。


淡路島に友人と移住したとき、よくここに来たことを思い出した。
曲田山のぼんぼりが並ぶお花見もいいけど、こちらはお昼に城壁を見ながらのお花見も最高です。
海と空が今日も青かった。

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