11月、被災地建築物応急危険度判定士の認定講習会と判定訓練に行ってきました。
十数年前、京都で被災地宅地応急危険度判定士の講習会に行った時以来のこと。
思ってのと全然違いました。いい意味で。めちゃくちゃためになった。
ちょうど一週間前に管理建築士の定期講習を受けたあとだったのですが、違う角度から建物をみるという新しい感覚でした。
そもそも、この応急危険度判定は、地震の後の余震による二次災害防止のための早期判定確率と人命救済が目的。それが私が最も分かってなかったことでした。
いつもの建築設計では、恒久的安全の考えのもとでの設計ですが、有事では暫定的+緊急を要する。
地震があったときに、地元の判定士出なく、被害のない全国から派遣された判定士が数時間の中で数十件を2人1組、ひたすら歩いて調査する。危険(赤)・要注意(黄)・調査済(緑)のどれかをその場で判断し答えを明示してていく。
地震が起こるたび、余震が起こるたび、判定は変わることもある。危険物を撤去した場合、緑へと変更もできるので、再度応急危険度判定を実施する。
罹災証明書を発行するのは被害家屋認定士による被害家屋認定作業が必要。
知らなかったことはたくさんありました。
勝手に建築士しか判定士になれないのかと思ってましたが、現在判定士の9割は行政の方でした。
県や市の建築指導課や防災関連課だそうです。
ちなみにこの講習会の主催は、兵庫県まちづくり部建築指導課防災耐震班でした。
実際に判定活動をされた経験のある女性の方が講義してくださり、実際の体験談も交えてのお話なので、するするとはいってきました。
午後の判定訓練は机上でしたが、木造と鉄筋コンクリート造で実施。
各班意見もわかれました。同じ判定にはならないんだなという当然だけど驚きもありました。
地震が多いなか、その経験が活かされこのような制度ができてマニュアルができる。すごい。
そしていつか、起こるかもしれない、その時のそのわずかな一役を担えるだなあとなんだか建築士という職業に改めて感心してしまいました。
11月。インプットが多かったので忘備録のような書き留めになっています。ご容赦を。
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