今年は暖かな晩秋、ちょうどここ、喫茶 刻々さんは春夏秋冬が巡り、一年が経つころでした。
当事務所では、新築・改修など工事種別にかかわらず、全ての物件に対し自主的に一年検査を実施しております。建築基準法第12条に基づく点検とは異なります。
お店ができてからもよくお客として、友人として、折々に訪ね、変化を見ることができました。
意図したことも、意図せずの変化も、使い勝手や四季の光の角度、客席の配置、物販の所在。
手直しする部分もあり、検査は終わりました。
こちらの店主は、きちんと考え、彼女の言葉で指摘もしてくれました。それ以上に賞賛もたくさんくれました。私だけでなく、工務店さんへも、職人さんへも。
検査後用意してくださったお昼ごはんを食べながら、一年経った今の想いも聞かせてくださって。
伝えてくれる、伝えようとしてくれる有り難いこと。
あと彼女のすごいところは新築に関わらず、どんどん壁や柱に打つとこ。笑。
木造なので、うってもらっていいんだけど、私はビビってできない派です。
お客さんの暮らしと仕事が反映されていて、それは年輪のように深く濃く面白くなって。
育ててくれてありがとうございます。
私の原点回帰はきっとここなんだろうな。
物販コーナーも充実。自家製のほかスコーンやクッキー、蜂蜜、善積農園さんの林檎たち、ニシナさんの靴下。山本さんのドライフラワーに新しくやってきた照明も。日々見つめ続ける彼女だからできるディスプレイには感心させられっぱなしです。
なぜか写真が暗いけど、暗いのもいいよねって思える場所なので、その日のレンズそのままの色でアップ。でも夕暮れはほんとドラマティックなので、一度は夕刻に訪れてほしい。
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