「設計者は素材を知らない」
まさに。工業大学建築学科だけど在学中4年間、コンクリート練ったり、木造軸組作ったり、あんなに設計ばかりしてたのに、教科書でさらりとなぞるだけで素材を学ぶことはほぼなかった。
漆喰は高い。土壁もまあ高い。それで技術もいるし、仕上げは自由自在でピンキリ。笑。
建築業界のイメージはこんな感じでしょうか。
漆喰は湿気を吸ってくれるので日本の風土にとても合います。空気清浄機も除湿機もいらない世界。ほーーーんと快適です!!!今や世界はアレルギー大国。私も花粉症、娘は喘息もちなので、かつての自邸は迷わず漆喰を選びました。
漆喰は白色が基本。たまにわらや瓦や炭の粉末も混ぜたりします。今回は淡路の瓦、いぶし瓦のパウダーを。この仕上げ結構人気だと思います。
先日のよりまち荘にて漆喰・土壁塗りの体験ワークショップ。午前は一般の方々、午後は三年間域学連携でずっとリノベーションをしてくれている大阪工業大学の学生たち。今回の講師は株式会社 総合建築植田さんの左官職人の植田のお父さんと左官歴30年のたいらさんと見習い3ヶ月目の山内くん。
そもそも漆喰って何でできてるの?からその始まり、化学式、漆喰を構成する材料たち。勉強になったし、刻んだ、深く。
みんなで変わるがわる塗るなかで、植田のお父さんとの仕事話も面白かった。こんなんやったでーとか、東京ではこんなのがあってな的で。漆喰と土壁でも仕上げの幅はほんと広い。やってみたいの漆喰仕上げいくつか教えてもらったので、是非!誰か漆喰塗る設計のお仕事ください、笑。
大工さんや工務店さんとは話はするものの、その先の左官屋さん他、職人さんはそれぞれ専門にいる。そこから教えてもらう機会なんて実はそうない。素材から始める建築がこれからもっと育つだろうなと思う。
この日はほんといくつも感動があって、最後に。大学生がこの夏4クールに分けてきてたので、最後に一同に集まれて狭い空間でワイワイとやれたのたのしかったー!いやー私はほんと下手っぴすぎました。汗。ありがたくうちの子も混ぜてもらって。植田父が宿題にした漆喰磨きを帰ってタブレットで調べてた。こういうことって案外ずっと覚えているもんです。貴重な機会をありがとうございました!
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